FLSのDM達の苦労
様々な指向のプレイヤーがNWNには存在する。
NWNがインターネットRPG時代初の「本当の意味でTRPGが可能なシステム」であるが故に、TRPGと全く同じ問題を抱えてしまう。
TRPGから引き継いだ面白さと引き替えに、問題点まで継承してしまったのだ。
困った事にFLSforNWNは常設TRPGサーバーである。
更にTRPG側で発生していた問題を顕著に抱える事になる。
ヒーロー指向偏重問題(安易で幼稚な自己表現欲求を満たすだけなのにファンタジーはヒーロー志向じゃないと駄目とかTRPGを滅ぼすような行動様式を根底とする人)や、リアル偏重問題(ファンタジーに下らない俺理論リアルを投影して破綻を起こす)
どれもまぁ自由だし、悪いとは言わないが、偏重なのは問題であろう。
RPGは元来、人と人が遊ぶ物であるから、様々な問題が出るワケだが、それらの問題を解消すべくTRPGカテゴリーでは様々な創意工夫がされてきた。
コンベンションやセッションでの対応方法から始まってルールの運用、単純な他人との接し方。ハンドリングルールが明文化されて来たのだ。
TRPG混沌期には良い遊び方と悪い遊び方がカテゴライズされずに対応手段も明文化されずに地方に分散していた。
しかし、現在では分かり切っているもの・・・その中でも「この遊び方は悪い影響しかない」と過去の繰り返しにより半ばTRPGでは常識化した遊び方を平気で行ってしまうプレイヤーがNWNには意外なほど多い。
儂は、RPGはゲームであるから、その為に嫌な勉強し無ければならないのは若干趣向が間違ってるとは思う。
が、TRPGで過去に起きて改善されてきた手法を全くNWNプレイヤーが勉強せずに「RPGを語ってしまう」ことには問題を感じてしまう。
未だに「俺のキャラがヒーローに慣れないシナリオなんてなじめない」「無力な一介の冒険者っておかしくないか?」などと言ってみたり、「キャラクタープレイは駄目でRPが正しい」とか言っているのが良い証拠である。(TRPGでは数年前に過ぎ去ったネタにしかならないような事を本気で言い合っていたりする)
極端に至っては、DMはプレゼンテーターでドラマチックな冒険をプレイヤーに提供するシナリオエディターだと思っている人までいるのだ。
DM自身が自分をシナリオライターだと思う事には問題は無いが、プレイヤーがDMをシナリオライターだと思う事は大問題である。
「RPGの遊び方はそれぞれ」という大前提ではあるが、拡大解釈しては行けない文を最大限まで拡大解釈して琴線まで犯してしまう事自体が問題なのであるが・・・。
(しかも知っている人間が甘やかすから琴線がどこにあるのか知らないと言うオチに。)
本来であるならばゲームの先輩であるプレイヤー達が、嫌みにならないように啓蒙活動を行うべきだし、一緒にプレイしていれば自然と伝わる物である。
だが伝わっていない。
(先輩自体が不勉強の上にカンチガイしていると言う事もあるのだが・・・)
FLSでは、一般で言われてきた常設とは異なり、PC/PLが常時ストックされている状態での単一ワールドのフリーなコベンション会場と言えるシステムである。
(このセッションはDM有り・無しを問わない)
そのシステムを潤滑に運営する為には「PL全員のプレイ意識」を一定の指向性に保つという事がDMのセッションよりも、優先度の高い仕事となる。
だがDM達がイヤミに「先生面」したところで、楽しみに来ているPLは誰もついて来ないし、聞いてもくれないだろう。
あくまでもPLもDMも根元的には、楽しみに来ているわけだから、楽しみながら学べる場を確立しなければ行けないのである。
FLSのDMチーム内で日々話し合われているが、歩けない人間に走り方を教えられるわけでもなく、ひたすら地道な啓蒙活動あるのみ。
そんな中で己が愚かで無知で無能なのをしりながら、悪影響を発し続けている人間達を尻目に「五作が種まきゃ烏がついばむ」状態を延々と繰り返さなければならない。
それが現状である。
しかたないよなぁ・・・ウチの五作にアーケイン・種まき・ストームを習得させるしか方法がないのかもしれんなー。
そーすると大群で来るんだよね。烏って(T_T)
ゴメンね。みんな。もう少し頑張ってくれ(--;
なんか、良いアイデア考えるから・・・・